ソレイユ通信No.16(2018/5)

5月13日の京北精油蒸留ツアーはあいにくの雨でした。

雨は夜明けから降り出し、行きのバスに乗っているときにはかなりの雨量で、もう止むことを望むというより、少しでも小降りになることを願うのみでした。

それでも6歳の男の子を連れた家族連れや名古屋からリピーター参加してくださった方などで、向かうバスの中は和やか。

そして田んぼの真ん中の蒸留所についた時には少し小降りになって、間伐材などの薪を燃やして、寸胴鍋にスギなどのチップを入れ、井戸水で沸かし、川の水で冷やすという原始的?エコな蒸留器を見学。

ここでいつも北山杉やクロモジの足浴、となるところですが、その前に今回の目玉企画!「田植え体験」を楽しみました。少しまし?になった雨の中カッパを着て、裸足になって田んぼに恐る恐る入りました。

気温は低めでしたが田んぼの水温はぬるめで、大人が4人、子供一人が柔らかい泥の感触に歓声をあげつつ、子供は走り回ろうとしてこけそう、大人はバランスを崩してこけそう、ハイテンションになりながら、田植え体験。

昨年、人生初田植え経験でしたが、秋には黄金色の穂が実って嬉しかったのを覚えています。

水路で足を洗い、それから蒸留後のホカホカチップの足浴をしたので、温かさがしみました。水路の水は結構冷たかったので。

ランチはテントの中でピザを手作り。男の子は自分で作るピザに大喜びで、「お父さんの分も自分が作る!」と張り切っていました。大人は焼いていただいていた納豆もちと焼きおにぎりを頬張って、のんびり自分の番を待ちます。

食後のお楽しみは今回は野山の花のアレンジメント。

「和して輪して」の勝沼先生のご指導の下、野山の草花を自由にオアシスにいけて行きます。

ここでものびのびと投げ入れて、とらわれない作品を作ったのは男の子。大人はどうしても型にはめてしまします。それでも豊富にある草花で、香りのよい、色とりどりの作品が出来上がりました。

そして小雨になってきた中、立ち寄ったのは京北の名刹「常照皇寺」

ほとんど人気のない、雨に潤った苔の階段と新緑の木々の中でひっそりとたたずむ皇室ゆかりの臨済宗の美しさに見とれ、にはの前でしばし瞑想。いつ来ても感動を覚えます。

あいにくのお天気ではありましたが、京北の田んぼ、煙る山景色、雨粒の波紋が広がる池、苔がつややかに光る山寺の風景、すべて語ってくれました。

「雨でも京北は素晴らしい!」