ソレイユ通信No.26(2019.4)

医療のプロフェッショナルを迎えて、二つの特別セミナー開催しました

ソレイユは、緩和ケア、産婦人科、総合病院と様々な医療現場にセラピストを派遣しています。

医療の中で活動するということは、人の生死に立ち会うので、自身の揺らぎない死生観をもっていないと、時に対応に苦慮する場面がきます。

そんなセラピストの皆さんに、生死の現場にいる医療のプロフェッショナルから直にお話が聞ける二つのセミナーを開催いたしました。

 

まず、笹田友恵先生は大阪国際がんセンタ―で看護部長として長年勤務され、今はNPO法人つながりひろばを主催され、だれでも、自由に来て相談できる場を提供されています。「ガン患者を孤独にさせず、ご自身の中にある答えを見つけるまでの道のりに寄り添う」、穏やかなお人柄の中に揺るぎないものを感じました。

 

また関西電力病院の緩和ケアセンター長をされている梶山徹先生はお母様をご自分の力で救えなかったという苦悩に沈みましたが、自分を受け入れてくれる患者さんに助けられた経験から、患者の傍にいて話を聞き、その人らしいgood deathを追及されています。がん哲学と言える重いお話が、大阪人の笑いを交えて和やかに進められ、もっと聞きたいお話でした。

臨床の現場に出向くことは「人の死」に出会う場所に行くこと。これからもソレイユは「死生観」を育む講座を開講していきます。